折れたUSBメモリ

ノートパソコンを床に落としてしまい、刺さっていたUSBメモリが折れ、何とかして欲しいとの依頼です。

分解すると、完全に基盤から端子が外れています。しかも、基盤のはんだ付けする端子(ランド)そのものも、そぎ落とされています。
  黄色い4つの枠に、はんだ付けする端子があったはずです。

端子は全部で9個。通常のUSB2.0なら黄枠の4個ですが、USB3.1は9個になっています。重要なのは、黄枠の4個の端子。この無くなっている端子が、どこに繋がっていたか?を調べる必要があります。わずかな基盤配線の痕跡を頼りにテスターでチェックします。

  

探し当てたのが、黒のアース。赤の+5V。緑と白のデータ用の端子。ICチップに直接半田付けは1mmもないピン幅なので気を使います。

4本の端子を繋げば、USB2.0として認識して、データは速度が遅くなりますがコピーできます。何とかデータを吸い上げ出来ました。

USBメモリは、便利なのですが、今回のように折れたり、壊れたりします。USBメモリだけにデータを置くのではなく、PC本体にも同じデータを置くようにして下さい。また、年代物の古いUSBメモリを使っておられる方がおられますが、5年位が寿命です。使えていても新しい物に交換しましょう。