NEC NM150/M のヒンジ修理

今回の修理は、「NEC NM150/M」 908gと非常に軽いノートPCです。

 

ヒンジが折れたとの事で修理依頼となりました。確かに画面の左側のヒンジ部分が取れかけております。

早速分解。液晶パネルを取り出さずに修理するには、割ってしまうリスクがあります。そして液晶パネルのコネクタを外す場合、必ずバッテリーを先に外す必要があります。これを忘れると壊れていない液晶パネルを買うハメになります。この機種はバッテリー内蔵タイプですので、本体側の分解から始まります。

左上が普通のさらネジ。右下が今回使用の超低頭ネジ。

 

 

 

 

 

ナットがボルトについた状態で表のプラスチックから取れています。たった2本のネジで支えているのでちょっと無理があります。気になるのは、3本目のナットが使われずにある事です。どこかで手違いがあったのでしょうか?
ボルトは、超低頭ネジを使います。ネジ頭に厚みがあると、隙間が無いのでプラスチックをはめる事が出来ません。ドリルで貫通穴を空け、ネジ止めして修理は完了です。

表にナットが出てしまいます。逆ならすっきりするのですが、全く隙間がありません。もちろんお客様にはあらかじめ了承を取っております。
何回か開け閉めし支障のない事を確認し、OSのアップデートを実施。問題はなさそうです。

ヒンジ修理には、壊れ方にいろんなパターンがあります。パターンにあった最善の方法を機種ごとに考えます。修理方法を思いついたら、ネジのサイズ、形状、長さにあった物をホームセンターで購入。修理回数をこなさないと出来ない修理のひとつです。